このゲームはシルチョフ兄弟社制作の先行者ゲームの二次創作物であり、実際の人物、国、企業、宗教団体、
ロボット、先行者、中国の鳥人族とは一切関係ありません。

始劇

時は西暦2005年・・・。それからさかのぼること2年前、

アジア全土を巻き込んだ紛争が起こった。

元は日本国家の破産によるアジア経済の崩壊から始まった

企業による生き残り戦争。

だが復興計画は全て失敗に終わり、多くの企業が消えていった。

そして生き残るための手段として唯一ある方法、それは、

戦争を起こすことにより需要を上げることだった。

そしてアジア企業の中でも最も大きい合同企業「SNC」は

日本政府に寄生して自衛隊と手を組み、一大軍事国家へと成長していった。

そして利益獲得のために植民地として選んだ場所は

”中華人民共和国”

アジアの中でも巨大な国土を持ち、資源も豊富な場所で獲物にするには

絶好の場所であった。

無論中華軍は全軍を挙げて反撃した。

しかし、敵は人類の作り出した発明の一つを兵器に実用化したため

中華軍の部隊は次々と敗れていった。

敵が勝った理由はなんだったのか?

答えはロボット兵器(Robot Army)であった。

これらのRAは全て日本の企業が作り出した完成度が高いロボットたちで

それらをSNCが次々と買収し、兵器へと実用化していったのだった。

物量作戦による敵の半端ではない押し寄せる数と

戦車やミサイルを圧倒するパワーを持っているRAにはまったく歯が立たなかった。

その結果中国の国土は次々と縮小し、3分の1にまで国が小さくなってしまった。

このままでは滅亡かと思われたその時、希望の光が差し込んだ。

それは湖南省の長砂国防科学技術大学が中華四千年の技術と

ロボット研究の十年が結集された中国初のRAが完成したのだ。

その名は「先行者」。

先行者が紛争前線に登場して以来、日本製の陸軍RA軍団は次々と粉砕され、

1年紛争は終結し、再び平和が戻った。

しかし、戦犯処理を免れたSNCの残党はひそかに復讐のチャンスを狙っていた。

「陸がだめなら空がある。」と考え、SNCがひそかに収入を上げていた

表は善行な宗教団体、裏はSNC直属であり

全世界のシェアの2分の1を占めるコンピュータ・物流関連企業である

宗教団体「オラトリオ」を切り札として残しておいたのだ。

そしてその財力と業界での権力を利用して空軍専用RAを開発し

空中要塞をも作り上げ、下克上を図るべく中国に対し物量作戦を展開した。

2003年の報復として・・・。

これまでの中華軍は陸軍機甲部隊にほとんど戦力を集中したためと

RA条約が締結して間もないため先行者などの陸軍RAをいきなり出すのもままならず、

戦力がほとんどない空軍の部隊は次々と壊滅されていき、

このままでは空から空襲され、主要都市が破壊されてしまうのではないかという新たな不安が生まれた。

しかし中華四千年は奥が深い。

危機的状況に立たされた祖国を救おうと、とある民族が協力を要請をしてきた。

その民族の名は「鳥人族」。

中国の山奥に住み、腕に翼をつけて鳥のように空を飛ぶのが当たり前の民族であった。

彼らは「先行者は中華ジェットで飛べるがあまり長く飛べない。

そこで空を飛ぶための先行者を作ろうではないか。」

というアイデアを出し、彼らの空飛ぶ知識と

先行者独自のシステム「タオ・システム」を融合し

そして鳥人型先行者が完成した。

鳥人型先行者

従来タオ・システムは大地のエネルギーを吸収しているが

陸から離れてしまうと吸収力が低下し、その能力を発揮できなかった。

しかし空中専用タオ・システムを作ったことにより

空と風のエネルギーを吸収することで半永久的に稼動することができるようになったのだ。

そして新たに作られた空軍RA軍団を殲滅させ

祖国を平和に導くために反撃の狼煙を上げた。

2005年 初夏、

君は先行者と空を飛んだ。

先行者VSメイドロボ&空飛ぶロボピッチャ


目次に戻る

(C)2001 シルチョフ兄弟社
(C)2002 OMEGA STORM/Mr.KN All right reserved.